牛乳キャップとは?

2007.09改訂


牛乳キャップとは、ご存じの方も多いかと思いますが、銭湯や宅配のビン牛乳を買って飲む際に、最初にあける紙栓のことです。

通常は紙栓・キャップと呼ばれますが、地方によっては牛乳キャップ・牛フタ・キャッポンなどさまざまな名称で呼ばれているようです。

当方は牛乳キャップと呼んでいました。当サイト名もそれに倣っています。

 

明治牛乳

森永3.5牛乳

雪印牛乳

3つは、大手3社といわれる乳業の紙栓・牛乳キャップです。なおこれらの紙栓は現存しません(後述)。

 

 

当方は小学生から中学生にかけて収集していましたが、いつの間にか放置状態となって10年以上が経ちました。1995年ごろ、家の整理をしていた際にこれら牛乳キャップを発見できました。そして当方が当時ニフティに加入しており、月ごとに来る広報誌でコレクターズフォーラムという会議室が紹介されており、物は試しとのぞいたところ、未だ牛乳キャップを収集されている方が会議室に出入りされているのを拝見し、当方も該当会議室に入会・収集を再開した次第です。

所詮はゴミとなる牛乳キャップのどこに魅力を感じるか。直径3.41cmという円の中に、様々な字・デザインを見せてくれる紙キャップの世界に、どれだけの個性が見られるかということに尽きると思います。牛乳キャップに限らず、すべてのコレクション・物集めの基本でしょう。

なお「牛乳キャップ」といっておりますが、実際は種類別牛乳でないもの、例えば「コーヒー」といった乳飲料、「りんご」といったいわゆるジュース類、「ヨーグルト」といった醗酵乳でも、材質が紙でビンに充填されているものは、当サイトでは全て「牛乳キャップ」として扱っております。

 

 

ところで、最近ポリキャップ採用の乳業が増えてきました。先ほど紹介の大手3社も1999年度から徐々にポリキャップ新瓶仕様のものになりました。先んじて新ビン・ポリキャップを導入した明治乳業は2003年を最後に紙栓は大ビン・ヨーグルトも含めてすべて消滅しました。雪印乳業こと現在の雪印メグミルクは中部地方・名古屋工場と、委託の大ビン製品以外は基本ポリキャップです。森永乳業も最後まで残っていた北海道は2008年をもってポリキャップとなり、紙栓は一部の大ビン製品のみとなっています。

これらポリキャップの特徴は、とにかく味気が無いことです。デザイン皆無の無地ポリ栓にカタカナ黒字でたとえば「ギュウニュウ」とスタンプされているだけです。かつて見られた銘柄違い、成分違い、工場違いといったものがなくなってしまいました。またポリキャップ自体リサイクル仕様となり、回収が前提のものとなっています。

また大手3社以外も徐々にポリキャップ採用が広がっています。従来のビンのままでプラスチック栓を打ち込む機械というのが紹介されていました。この機械が多く出回ったりすれば、牛乳キャップにとっては受難となるでしょう。今が集め時なのかも知れません。いずれにしろ、時間はないものと考えた方がいいです。いずれかは牛乳キャップすべてがポリキャップとなってしまう。そんな日が実はもうすぐそこまで来ているのかも知れません。

 

しかしそんな現在でも、未知の牛乳キャップは出ています。新製品として、収集家との交換から、乳業の使われなくなった在庫から。出ているなら、残っているなら、たどっていきたい。そういった想いで今日まで収集を続けています。

 

勝手ながら当サイトでは、基本は材質が紙の牛乳キャップについてのみ紹介をさせていただきます。

 

2013.08改訂


 

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