雪印牛乳キャップの微妙な変化

 

雪印牛乳。デザインそのものは以前からほとんど変わっておりませんが、書かれている内容については微妙に変化しております。ここでは、その変化について所有しているキャップを用いて解説してみました。なお比較のため、なるべく同工場の物を用いましたが、やむを得ない分は他工場の物を使用しております。本来はそれぞれの工場分存在するものと思われます。


雪印乳業厚木工場

雪印ホモジナイズ牛乳

土浦酪農業協同組合

雪印牛乳

雪印乳業東京工場

雪印牛乳

現在所持している最古の雪印牛乳キャップ。昭和40年頃のものと見られます。ホモジナイズは牛乳の脂肪球を細かくする、という意味です。

こちらは名称こそ正統派ですが、やはりホモジナイズの文字があります。まだ日本全体が牛乳慣れしていなかった頃の名残でしょう。

昭和60年頃に各所で見られたものです。ホモジナイズの文字が消えています。

雪印乳業東京工場

雪印3.5牛乳

雪印乳業千葉工場

雪印3.4牛乳

雪印乳業東京工場

雪印3.5牛乳

昭和62年4月から、品名に乳脂肪分を表示してもよいことになり、生まれたキャップです。10月〜5月用。

工場名は違いますが、6月〜9月は若干薄くなることからこのキャップが使われていました。

平成9年4月からは品質保持期限表示が義務づけられ、当初はこのようになりました。

雪印乳業東京工場

雪印3.5牛乳

雪印乳業東京工場

雪印3.6牛乳

雪印乳業東京工場

雪印3.5牛乳

が、平成10年には日付欄が大きくなり「成分無調整」の文字が追加されました。6月〜9月用。

こちらは10月〜5月用として使用されました。しかし実際は、99年3月ごろまでの使用だった模様です。

そして現在はこれが使われております。殺菌温度が130度に上がり、名称での乳脂肪分表示を止めてしまいました。

 

このように、最初のものと比較しますと、実は現行に行くほどより原乳に近い調整がなされ、乳脂肪分なども着実に上げていることから改良が続けられていたと言うことが分かります。


ところで、上の図で見ていくと、品質保持期限表示で日付欄小の「雪印3.6牛乳」はあってもおかしくはないのですが、現在の所当方並びに他の牛乳キャップ画像のあるページでは確認しておりません。もしございましたら、ご一報下さい。


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