保証乳業の意外なつながり
保証乳業の名が示しているように、この会社は元々牛乳及び乳飲料・乳製品の製造販売を行っていたのですが、最近になってこの会社は自販機展開をも行っていたことが判明いたしました。この件についての詳細につきましては、このページを見られるとよく分かるかと思います。
*なおこのページで紹介されております、RIOの自動販売機については平成12年8月に撤去され、現在は寂しく空き地が残るのみになっております。
既に10年以上も前、1980年代頃保証乳業は「リーダーフーズ」なる会社を通して、缶飲料の供給を行っていたと言うことです。
ブランド名は「RIO」。かつては千葉県内ではどこにでもあったと記憶しています。実際、RIOのミルクコーヒーの空き缶は道端によく転がっていました。
しかし時の流れか、現在はこの「RIO」ブランドの缶飲料は全く存在しておりません。件の自販機についてはまだ稼働しているところもあるようですが、近い将来には絶滅の危機にあると考えられます。ただ缶飲料については、晩年では唯一「ビタミン入り牛乳」というのが「HOSHO」ブランドで残っていました。現在は「コーシン」ブランドとなっておりますが、缶のデザインそのものが「HOSHO」が「Koshin」の新ロゴに変わったのと、「ビタミンE入り牛乳」と名称が変わりましたが、それ以外は全く一緒のものです。この製品は現在でも製造販売されているのが救いと言ったところでしょう。しかしよく考えると不思議な点があります。何故にこの時代までこの缶飲料が「HOSHO」ブランドで残っていたのでしょうか。実はコーシンブランドの缶飲料というのは、この「ビタミン入り牛乳」についていた「HOSHO」ブランドが消滅した際に、そのまま引き継いで出来るまでは、存在していなかったのです。普通は自分の会社名である「コーシン」を付けているところだったと思われますが、わざわざ「HOSHO」ブランドを残していたのは何か理由があったのでしょうか。消えた今となっては分かりません。
*これは、現在委託にて製造されている
保証乳業の製品については、まだ謎の点が多いです。晩年は保証ブランドとして紙パック牛乳を3種類出しておりました。1つは堂々の名称の「保証3.5牛乳」、1つは「保証低温殺菌牛乳」(こちらは都内の百貨店でも比較的よく見られました。低温殺菌のパック牛乳を出しているところが東京近くではここしかなかったからのようです)、そして残る1つが謎の、「宮城酪農3.5(3.6)牛乳」です。何故に「宮城」なのでしょうか。千葉から2県離れた産地の牛乳をわざわざ製造しているのです。しかもそれに「保証」のブランド名をつけていたのは何故でしょうか。パックには「宮城酪農業協同組合」産の生乳を100%使用した旨のことがかかれており、工場名も「
なおこの「宮城酪農3.5(3.6)牛乳」ですが、現在も製造されています。ただし工場名は「興真乳業千葉工場」です。またパックからは「HOSHO」のロゴが消された形になっていますが、他については以前のものと同一です。
*これは、以前から「保証乳業松戸工場」として存在していたときから、生乳の仕入れ先として「千葉県酪連」は当然として、「宮城県生乳販連(当時)」があったことからの繋がりです。この関係が現在に至るまで続いていることのようです。
ところで「さらば保証乳業」でも紹介しました、かつての保証乳業松戸工場の跡が現在もあるという情報が入り早速調査に向かいました。ちなみに提供者は、RIO缶を追っている方の同好の士ということです(詳細はこのページを)。
情報を頂いた、よねさんの案内で早速見ることと致しました。
結論から申しますと、右の写真が全てを物語っております。
もちろん前述の、牛乳のにおいはおろか電柱看板も周辺には全くありません。分かっていたことですが、保証乳業は完全になくなってしまいました。もっとも少しでも、その一端を見ることができたという点が、せめてもの救いです。
ちなみに地図では、この場所は荒れ地として表示されています。
出入り口にある看板
名称は「ソノコム」となっておりますが、以前はこの名称が「保証物産」となっていたということです。さて、この電話番号ですが、都内になっています。調べたところ、興真乳業の本社がある場所と一緒であることが判明しました。
周辺にはアサヒ飲料の事務所がありました。関連として松戸市松飛台263に、保証牛乳運輸(株)という会社が最近まであったようです。