日本ミルクコミュニティの瓶製品概要について


 

さる2003年1月8日より、雪印乳業市乳部門と全酪、全農の3社が合併して、日本ミルクコミュニティという新会社が誕生しました。

厳密に言えば会社そのものは1月1日に誕生していましたが、実際に会社名の入った製品が出回ったのは1月8日からとなっていました。

ここでは旧雪印の瓶飲料に焦点を絞って解説を試みようと思います。

 

メグミルク発足後名古屋地区の販売店には以下のようなチラシが配布されている模様です(日本ミルクコミュニティ名古屋工場様多謝)

 

 

これを見るとお分かりの通り、日本ミルクコミュニティ発足後紙栓として残っている雪印銘柄は雪印牛乳・雪印コーヒーの2つのみです。

雪印の主力製品であったカルパワーMBPについては製品名称には入っていないものの

瓶柄を見る限り事実上メグミルクとして分類されている模様です。

特濃4.2については、キャップの銘柄として出ている通り

完全にメグミルクブランドとして再出発しております。

なお名古屋工場では上のパンフレットのうち、紙栓ビン飲料については

雪印牛乳、メグミルク、メグミルク特濃4.2、カルパワーMBP<、雪印コーヒーの5銘柄を製造されています。

 

大瓶についてですが、厳選3.7牛乳については既にプラ栓化されているものの(長野牛乳協業組合製造と推定)、

おいしい牛乳720mlについては紙栓仕様・瓶を見る限り雪印銘柄とされている模様です。

なおこの製品は中部地区では北陸乳業製造です。

 

関東では厳選3.7牛乳は同様にいばらく乳業のプラ栓が来ますが、おいしい牛乳は720ml紙栓仕様ながら

会津中央乳業の加工乳銘柄が出回っております。

また、特濃4.2・コーヒー・カルパワーMBPについてもいばらく乳業のプラ栓新瓶となっておりますが、

牛乳・メグミルクについては日野工場からの紙栓となっております。

なおフルーツは名古屋では神戸からの移送でプラ栓となっておりますが、

関東地区では多摩ビヴァレッジの製品となっており紙栓です。

 

多摩ビヴァレッジ製造の特選ヨーグルトMBPについてもメグミルクブランド化された模様です。

 

一方左下に見えるあおじる・にんじんについてですが、健康菜園なるブランドがつけられております。

野菜ジュース関連についてはこのブランドが用いられる模様です。

なおとまとについては終売となっております。

 

りんご、いちご、フルーツといった果汁系の飲料については一部に農協果汁のブランドが

使われる模様です。いちごについてはミルクコミュニティ発足後雪印の名前が

なくなった形となり、現在のところ特にブランド名はついておりません。

 

最後に当合併によって工場名に変更が出ております。

 

旧雪印乳業の市乳工場については全て日本ミルクコミュニティと変更されています。

○○工場の部分については変更はない模様です。ただし厚木工場のみ海老名工場と改称されています。

 

全農については元々瓶製造はなかったのですが、農協果汁のブランドを生かす形で旧雪印の瓶果汁製品に

農協果汁のブランド名がつけられて結果的に紙栓ビン飲料が復活する模様です。

 

ゼンラクについては、現在紙栓で製造が続いている山陽乳業に焦点が行きますが、現在のところは

山陽乳業の会社名・工場名そのものに変更は有りません。

以前の全酪山陽乳業から山陽乳業と名称が変わった経緯を見る限り、ゼンラクとの

つながりはないまでも以前と比べると小さくなったため今回の合併について山陽乳業までには影響は出なかった模様です。

 

 


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